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一面キャベツ、キャベツ、キャベツ!植え付けで12万株のキャベツ畑が広がる農場、ふくいレインボーファームを訪れた。ふくいレインボーファームは代表の中川さんが福井県民生活協同組合(以下生協)の社内起業で2016年1月に立ち上げた。農業経験は全くなかった。「組合員さんは安心安全はもちろん、地元福井県産のものを食べたいという思いがあって、かつ農業従事者の高齢化や耕作放棄地が増えている現状などを解消出来ればと起業しました。当時は生協内にそのような制度はなかったのですが、弊社設立以降に制度化されたようです。はしりですね(笑)」
 
なぜキャベツ?と聞くと、路地野菜で一番ニーズがあるのがキャベツとのこと。なるほど、長年お客さまに近い立場にいたからこそ、その声をダイレクトに生産活動に活かすことが出来る。
 
まだまだ失敗も多いが、そういった意味で中川さんには、やるべき道は見えているという力強さがあるように思える。「来年からは徐々にぶどうなどの果樹もやろうと考えていまして、その先の夢があるんです…」この先は照れくさいから記事にはしないでとのことで、ご想像にお任せするが、お客様のニーズや感覚をしっかり捉えた中川さんの見据えた未来が楽しみだ。↓つづく

「なぜ初めて間もない農場がこんなにも形が出来ているかと言うと、農場長のおかげなんです。」中川さんも尊敬してやまないのが農場長の久保田さんだ。

久保田さんは県の農業関連部署の職員を務めたあとに、農地紹介の仕事に就き、そこで中川さんと出会った。「なかなか中川社長が探してる要望に近い場所がなかったので、それじゃあうちの畑をということでこの場所をご紹介したんです。」久保田さんはもともとが農家で、農業の知識も深く、この辺りにも詳しい。

「流通の方が生産現場側をやるっていうのは一見珍しいようだけども、今は生き残るためには必然で、そういう時代でしょう。」農作物の生産経験が豊富かつ、農業を取り巻く環境についても見地のある久保田さんの存在は大きい。

 

また、生協の職員時代は各家庭に配達員をされていた山本さんにもお話しを聞いた。

「自分から希望したんです。社内で募集があって。農業未経験なので何もかもが新鮮で、とにかく生産者側の人間として早く一人前になりたいですね。」

ふくいレイボーファームのスタッフは久保田さん以外、農業未経験者がほとんど。だからこそ上司も部下もある意味で関係なく、どこか一丸となっている良い雰囲気がある。

​ふくいレンボーファーム
​中川政弘さん
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